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2010年5月の記事

勤め人の習性

 20年以上も通勤を続けていると、身体も精神もすっかりそのリズムにのっかって動いているのがわかります。
 もちろん、一日の仕事が終わる時間は同じではないし、イレギュラーな用事や飲み会がはいって、帰宅や就寝が遅れることもままあります。
 それでも翌朝、同じ時刻にきっちり目が覚めて、身支度して同じ電車に乗ってリセットされた一日が始まります。
 二日酔いでも寝ぼけていても、電車に乗れば自然とPHSを開いて小説の続きを書き始めます。
 内容の吟味はお風呂やトイレや家事をしながら練っているので、それをなるべく正確に文字に落とし込んでいく作業です。
 8ヶ月以上の間(内容のよしあしは別として)、一度も連載を休まずにこれたのは、家族や職場に大きなトラブルが発生しなかったおかげですし、これはとてもありがたい、幸運なことだと思っています。
 そのうえに、祖父の代から受け継いだ勤め人根性が役にたっているようですね。
 9月の完結めざして、もうひとふんばりです。
 

らす・きあ蛇足話その40 構成、する?

 某全国紙の夕刊に、プロの脚本家さんたちの記事が連載されています。付箋などを使って周到に構成を考えてから書く人と、最初の設定だけして、あとは筆の流れのままに物語を作っていく人がいるとか。
 できあがりが素晴らしければ過程はどちらでもいいんですけど、私の場合は両者の中間あたりでしょうか。
 もともと一番最初に思いついたのは「墓守虫」のエピソードで、「脚高蜘蛛」「鳥杜」は、その後日談だったのです。したがって、前二作のなかには連載中の話の流れでこうなった、という記述があちこちにあります。結果が先にわかってしまっているなかで「なんでそうなったか」を書いているのですね。
 かといって、詳細なあらすじを先に書き出しているわけではないので、こまかいエピソードや脇役の性格づけは出たとこ勝負です。(今のところ、一番イメージが変化したのは江坂ですね)
 無事お話がシームレスにつながるかどうか、これからも見守ってやってください。

ラス・キア 子守唄墓守虫(ララバイ・シデムシ) 第38回

 弱音を吐いてしまってから、ふと思いついたことがあった。
「本当に泥棒をしたのは宇多野先生だっていうのは?」
 常盤はぶっと息を吹いて、あきれた顔で僕を見た。
「大人がなんでガキの小遣い銭に手をつけんねん。意味ないで」
「そうかな……案外……」
 考えてみればつじつまの合わない話ではない。
「やばすぎるで。ほんまやったら赤丸ぶち抜きやけど、はずしたらごめんですまへん」
「証拠をあげればいいんだね。やってみるよ」
 頭がおかしいと思われたかもしれないが、僕としては数パーセントの可能性でも賭ける気になっていた。
「協力はせえへんで」
「わかってるよ。それとは別にお願いなんだけど……教室でどんな噂が流れてるとか、言いだしっぺが誰かとか、気がついたら教えてもらえないかな」
「それくらいやったら」
「もうひとつ。今の話は葺合には内緒にしてほしい」
「あいつはもともと俺なんかに話しかけてきたこともないで」
 常盤はぱん、と音をたてて手帳を閉じた。
「気ぃついとったか?葺合と用事ぬきの話ができんのは、このクラスでお前と住之江だけや」
「そうか……」
 僕が急接近してしまったせいで、キアはクラスに溶け込む機会をのがしてしまったのだろうか。もしそうだとしたら、これからはあんまりぴったりそばにいないほうがいいのだろうか。
 ……たぶん、今からでは遅すぎる。少なくとも、みんなの間にはびこった誤解を解いてからでなければ、やり直したくても難しいだろう。


2003/09/17 Wed.

 体育の時間、玉出先生が高井田の首根っこをつかまえて体育館にひっぱってきた。伏見先生は露骨にいやな顔をした。指導に乗らない生徒は出席しなくていい。そのかわり成績は最低ランクにつける。それがこの先生の方針だ。
 かといって、一度出席した者を追い出すわけにもいかない。伏見先生はしかたなく、面打ちの稽古を始めた生徒たちとは場所を分けて、高井田、門真、そしてキアを並ばせた。
「お前らは基本の所作からやりなおしや」
 起立、礼、直れ、正座、起立、礼……。
 単調な繰り返しを強制されて、いやいや従う門真の姿勢はふにゃふにゃだ。高井田は注意されるたびにますます反抗的になり、喧嘩腰の勢いで手足をふりまわしていた。真ん中のキアが淡々と、しっかり急所を押さえた所作をこなしきるので、二人のだらしなさが余計にめだってしまった。
 そのことが伏見先生をさらに苛立たせた。
 授業の後半には他の生徒などそっちのけで三人に怒声を浴びせ続けた。
「背筋のばせ!膝まげるな!なんや、そのへっぴり腰は!性根いれんかい!」
 チャイムが鳴ってしまったあとも説教は続き、男子全員が次の授業に遅刻した。高井田と門真はそのままエスケープを決め込み、残ったキアだけが同級生の冷たい視線にさらされた。
 僕は唇を噛んで事態を見守るしかなかった。

 終業前のSHR、例によって宇多野先生は遅刻した。
 ひょっとしたら今日はもう来ないつもりかもしれない。そんなムードがただよい、生徒たちがだらだらと帰り支度をしていると、階段のほうから玉出先生の声が響いてきた。
「しゃんとしてくださいよ。生徒らにしめしがつかん」
 すでに帰る気になって廊下に出ていた男子生徒があわてて引き返してきた。
「玉出がウタノンを追いたてようで」
 何人かの生徒が釣られて中窓から廊下をのぞき、すぐに頭をひっこめてばたばたと席についた。
 額に青筋をたてた宇多野先生とその後ろにぴったりくっついた玉出先生が廊下を歩いてきた。宇多野先生は玉出先生に背中を押されるようにして教室に入り、よろけながら教壇にあがった。
 玉出先生は出入り口の外で立ち止まり、しかめっ面で中のようすを見届けると、どすどすと足音をたてて引き返していった。
 壇上の宇多野先生はぶるぶると手を震わせながらチョークをつかみ、黒板に何かを書こうとした。線をひきかけたところでぽきりとチョークが折れ、上半分が転がり落ちて先生のスリッパに当たってくだけた。
 それが限界だった。
 先生は残りのチョークをたたきつけるように置き、唖然としている生徒たちに向かって声をはりあげた。
「もうたくさんだ。みんな帰れ。とっとと帰れ帰れ!」
 そうして玉出先生に負けないほどの勢いで教室を飛び出していった。

 僕とキアは並んで正門をくぐり、指定の下校路を離れて新聞販売店へ向かう細道を歩いた。
 夕刊配達の時間にはまだ少し早かったが、青池では本格的な工事が始まって、表通りからは中に入れなくなっていた。足はその先の児童公園に向いた。
 クマゼミたちの饗宴はとっくに終わり、子供の遊ぶ姿もない。去年、やたら塀の高い家が公園の隣に建った。日当たりも見通しも悪くなってから、幼児の母親たちが寄りつかなくなっている。
「最近の玉出先生、なんだかひとりで走りまわってるな。越冬前のハチみたいにかりかりしてる」
「壬生のお守りにてこずっとんや」
 僕はちょっと驚いてキアを見た。
 教師の事情になんか興味ないだろうと勝手に思っていたから。
「あの女、児相呼んで教頭に目ぇつけられてからグジャグジャや。それでも懲りんと俺にからんできよる。昨日も保健室前でつかまりそうになってな……通りがかった玉出に乗り換えてぐちり始めたんで、逃げてこれてんけど」
 もともと本気で生徒たちをなんとかしようとしていた教師はこの二人だけだった。他の先生たちが成り行きを見ながら及び腰になっていることで、玉出先生はますます焦っているわけか。
 物思いにふける僕の横をしばらく黙って歩いていたキアが、親指をたてて背後を指した。
「中で追い立てられたら、外へはみだすアホも出てくる」
 僕は後ろを向いて、前屈みに格好をつけている茨木と巨体の淡路、そしてきょときょと落ち着かない門真が近づいて来るのを見た。
 身を隠す場所などない、公園のど真ん中だ。
 人通りの少ない場所に来てしまったことを悔いたが、キアは足をとめて平然と三人に向き直った。
 走って逃げられるほどには足が回復していないのかもしれない。そのことで不安を感じていたとしてもおくびにも出さなかった。
 茨木が肩をいからせ、あごを上げて気持ちの悪い笑いかたをした。
「門真から聞いとうで。最近ますますでかいツラしよるてなあ」
 門真がひくっと後じさり、淡路に押し戻された。
「住之江のボケとお前らのでしゃばりのせいで、えらい迷惑やて。俺らの身内怒らせてただですむ思うてんのかよ。ええっ」
 門真はおどおどと茨木の袖を引っ張った。
「べつに俺は……仕返しして欲しいとか言うてへんし……」
「ここまで来てひきさがんのかよ。さっきまでええ調子でぶっこいとったやないか」
 キアはわずかに眉をあげた。
「江坂には外で勝手に動くな言われとんやろ」
「うっさいわ。上の都合やらぐだぐだ聞かされて、いつまでも辛抱しとれっかよ。なあ門真。そない言うてたなぁ」
 茨木に肩をはられて、門真はかくかくと身体を揺らした。
 淡路がはじめて口をきいた。
「びびりぃのカスなんかほっとけや。とっととやってまお」
「ちょっと待っとれって。かかるときは三人いっぺんやて言うたやろが」
 僕は三人から目を離さず、キアの左を守るように横に並んだ。
 茨木はキアの実力を知っていて慎重になっている。三人がかりで抑え込もうという腹だったのだろうが、門真は逃げ腰だし、淡路は茨木の出方を値踏みしているみたいだ。
 僕が誰かひとりにくらいついて時間を稼げば勝算はあるだろうか。

らす・きあ蛇足話その39 雑草なんて名前の草はない

 日本の植物学の草分け、牧野富太郎大先生は「名も無き草」という表現に触れて、「名も知らぬ草と言え!」と立腹されたとか。この逸話は細部に諸説あってどれが本当なのかよくわかりません。
 この国の気候風土では、更地をほったらかしておくと、ごく自然にいろいろな草が生えてきます。じつに恵まれた豊かな土地柄なのですが、生えて欲しくないところに生えた野草は、それだけで雑草と呼ばれて駆除されてしまいます。
 本編に登場したオオバコ、カタバミ、スベリヒユなどは立派な薬草ですし、シロツメクサはもともと牧草、ノゲシも昔はお茶にされました。
 たまたま花壇や芝生や運動場に種が落ちたせいで差別的待遇を受ける、実は有名な草たちのこと、少しは知ってあげてくださいね。

ラス・キア 子守唄墓守虫(ララバイ・シデムシ) 第37回

第六章 ヒラタシデムシ

2003/09/15 Mon.

 騒動の翌日もキアは何事もなかったような顔をして登校してきた。さすがに跳んだり走ったりは控えていたが、ふつうに歩くぶんには悪いところがあるようには見えなかった。
 体育は引き続き剣道の授業で、素振りの練習が始まった。伏見先生はキアと門真だけを体育館から連れ出し、ペナルティと称して応接室の片づけを命じた。
 二人だけにして目を離しても大丈夫かと心配したが、とくに揉め事はおこらなかった。門真はキアとかかわること自体もうこりごりだと思っているようだった。
 住之江は母親同伴で登校してくるようになった。教室には入らず、用意された空き部屋にずっとこもって、母親がつきっきりで勉強を教えている。たまに教科担当の教師が部屋にはいると、教頭先生が母親を迎えに来て、長いこと話し込んでいたりする。
「教育委員会に直訴されんのが心配で、親のごきげんをうかごうとんのや」
というのが同級生たちの見解だった。
 教室の隅には主のいないケージがぽつんと置かれていた。
 一度は宇多野先生に「片づけてしまえ」と言われたが、大宮は目を伏せて聞き流した。その後も毎日の水換えをやめようとはしなかった。

 そろそろ体育大会の練習が始まるということで、一年生は総合的学習の時間にグラウンドの草抜きを命じられた。
 オオバコ、ノゲシ、カタバミ、スベリヒユ、シロツメクサ。春には小さな花を咲かす草も、人間が使う場所にはびこればすべて雑草と呼ばれる。
 広いグラウンドにぱらぱらと散らばってしゃがみこんでいた生徒たちは、教師の目を盗んでひとり減り、ふたり減り、チャイムが鳴る頃にはほとんどの男子と女子の三分の一がいなくなっていた。
「力仕事にかぎってあてにならへんねんから」
 残った女子たちはぶつぶつ言いながら、引き抜かれた草をポリ袋に詰めていった。できあがりはけっこうな重さと大きさになった。僕とキアがゴミ捨て場まで運ぶ役を引き受けた。
 両手にゴミ袋を提げて管理棟の前にさしかかると、見慣れない大人の男女が出入り口に立っていた。男の人は紺のスーツ。女の人は煉瓦色のワンピース。めだった特徴のないのが特徴みたいないでたちだ。
「誰かの親かな?」
 なにげなく話しかけたつもりが、キアの姿が煙のようにかき消えていた。狐につままれたみたいだったが、仕方なく残されたゴミ袋をひとりで抱えあげた。
 近寄ってみると、男の人は大学を出たてくらいの若さだった。背中をまるめて居心地悪そうにもじもじと足を踏みかえていた。女の人は相方よりずっと年上で、ずっと場慣れした態度に見えた。夫婦や姉弟ではなさそうだ。
 何人もの教師が校舎を出入りしていたが、部外者に声をかける者はいなかった。
 ゴミ捨て場からの帰り道にも、二人は辛抱強く何かを待ち続けていた。そのとき、渡り廊下をぱたぱたと走ってきた壬生先生が二人に話しかけようとして、あわてて飛び出してきた教頭先生に阻まれた。教師たちはなにごとかごちゃごちゃと言い合いながらもつれるように職員室へ入っていってしまった。
 壬生先生の思いつめた表情が気になったが、始業のチャイムがなってしまったので急いで教室に引き返した。
 次の休み時間、階段の踊り場に出てグラウンドを見下ろしてみた。
 さっきの二人組が手ぶらで正門を出て行くところだった。門の外で待ちかまえていた人影が二人を呼び止めた。あの体格は……堂島刑事だ。
「うっとい連中やな」
 気がつくとキアが僕の横にいた。
「さっきはどこに行ってたんだよ」
「あいつらと顔をあわせとうなかった」
「あいつらって、あの男女二人組?」
 キアは返事する代わりにじろりと僕をにらんだ。
「ラス。お前、保健の先コにちくったな」
 思わず首をすくめてしまった。別にやましいことはしていないのに。
「……薬を返しに行ったときにつかまっちゃってさ……」
「どこまで話したんや」
「先生たちの目の前で起きたことだけだよ」
 窓から抜け出して池まで逃げたなんて言えないだろ。
「何か、まずかったのか」
「さっきの二人組、壬生が呼びつけたんや。おせっかいが」
「あの人たちが何者か知ってるのか」
「ああいう風体で学校に来るんは教育委員会か児童相談所に決まっとう。教頭は相手しとったか?」
「完全無視。壬生先生が話しかけようとして教頭に邪魔されてた」
「なら、児相やな」
「……詳しいんだね」
 転校してくる前にも、ああいう人たちとかかわりがあったのかい。
 黙って後ろを向いたキアに続いて教室へ戻った。
 声高に話し合っている男子生徒の一団がいた。
 運動部に所属はしていても、あまり目立った活躍もしていない連中。
 僕らを見てぴたりと口を閉じた。それでも会話の最後あたりはしっかり聞こえてしまった。
「……葺合のこと、聞き込みに来たんやて」
「やっぱあれか、他でも盗みとかしとったん……」
 さっと横を見たが、キアは顔色ひとつ変えず、すっと席に戻った。
 僕のほうは背筋を冷たいものが流れ落ちたような気がして、その後の授業はちっとも頭にはいらなかった。
 耳ばかりが過敏になって、周囲のひそひそ話を拾い上げてしまった。
「……金岡の金……」
「……本山のピアス……」
「……が転校してきてから……」
 さらに次の休み時間が来るまでじりじりしながら待ち続け、チャイムと同時に席を蹴って常盤をつかまえた。
「話がある」
 常盤は別に驚いた顔もせず、僕の後について歩いてきた。トイレを通り過ぎ、奥の廊下の行き止まりまで来てあたりを見まわし、誰もいないことを確かめた。
「おい、どういうことだよ。わけわかんない噂が……」
 用件の内容は予想していた。常盤はそんなふうに肩をすくめた。
「金岡の金を盗ったんは葺合やて話やろ」
「そんなはずないだろ。最初に盗難があったのは」
「わかっとうよ。あいつが越してくる一日前やった」
 ぽかんと口を開けた僕の目の前で、常盤はスラックスの尻ポケットから手垢のついたシステム手帳をひっぱりだし、ページを開いてのぞきこんだ。
「烏丸がどう思てたか知らんけど、俺はウラのとれたネタしか流したこと無いで。そら、多少おもしろうするために話を大きぃすることはあるけど」
 手帳から上目遣いにちらっと僕を見た。
「ガセと知っててしゃべったことはない」
「それじゃあ……」
「適当な思いつきでも陰険な言いがかりでも、喰いつくやつが多かったら広まってまうんや。噂ってゆうんはな」
「……思いつき?……言いがかり……」
「心当たり、あるんやないの?」
 僕は短くうめいて髪をかきむしった。
 思いつきや悪意でキアの悪口を言いそうなやつ。それを喜んで広めるやつ。 
心当たりがありすぎて参ってしまった。
 いったい僕らはいつのまに、こんなに敵を増やしてしまったのか。
「どうすりゃいいんだよ。僕が本当のことを言ったって、誰も聞いてくれやしないんだろ」
 自業自得。常盤はきっとそう思っていただろうに、そこまでは言わずにいてくれた。
「俺かて嘘やとわかっとう話が垂れ流されるんは気に入らんよ」
 手帳をぱらぱらとめくりながら思案げに首をひねった。
「そうやな……もっと刺激的で、みんなが聞きたがるようなネタがあがれば流れが変わるかもな」
「……そんな簡単に都合のいい話がみつかるかよ」

らす・きあ蛇足話その38 恋愛小説

「日本人はフィクションの恋愛を読むのが大好きだ」という話を小耳にはさみました。
それでちょっと気になって、自分が書いた原稿を検索してみました。

「恋」という漢字を使った回数。
「脚高蜘蛛」1回。「海が恋しくて」だけ。
「鳥杜」ゼロ。
「墓守虫」今のところゼロ。

「愛」という漢字を使った回数。
「脚高蜘蛛」8回。「愛車」「愛想」「愛用」「愛読」「八本脚の隣人を愛巣」。
「鳥杜」6回。上記の熟語のほか、「無愛想」「博愛主義」「愛校心」。
「墓守虫」2回。上記に同じ。

「好き」ということばを人間に対して使った回数。
「脚高蜘蛛」ゼロ。「クモが好き」「ムシが好き」がほとんど。
「鳥杜」1回。「僕は人前で泣くほど誰かを好きになったことなんてなかったし」。
「墓守虫」1回。「(従妹は)勇が大好き」。

うーん、こんなものだろうとは思っていましたけどね。
語り手が聡だから、しかたない。
読者が増えないのも当たり前ですね。
間接的にはもうちょっと表現しているつもりなんですが、どこまで読み取ってもらえているのかなあ。

らす・きあ蛇足話その37 ツバメとトンボ

「墓守虫」第36回で、滋が聡に語って聞かせた昔話。
もとは私が自分の父から聞いた話を少々改変したものです。
父がどこでこの話を聞いたのか、あるいは自分で創作したのか、確かめることができたらよかったのですが、ずいぶん前に連絡のとれないところに先に行ってしまったのでかないません。
もし、原典をご存知の方がおられましたら、ご一報いただけるとありがたいです。

ラス・キア 子守唄墓守虫(ララバイ・シデムシ) 第36回

 青池への抜け道は海を渡るほどに遠く感じた。お願いですどうかみつかりませんようにと念じながら、キアの身体をなんとかフェンスの下へ押し込み、続いて自分もくぐりぬけた。すっかり息があがってしまい、その場に座りこんで額の汗を拭った。

 ひと休みして立ちあがり、キアをかばいながらのろのろと茂みをかきわけて歩いた。ようやくたどりついた池のほとりは、なんだかいつもより薄暗かった。
 敷地の周囲が工事現場で見かけるような可動式のフェンスにきっちり囲われていた。林にぬける道をふさぐように小さなプレハブが建てられていたが、人のいる気配はなかった。
 お供えのご利益だろうか。この状態なら外からはいりこむのも中の気配をうかがうのもちょっとは面倒だろう。
 プレハブの外壁にそっとキアをもたれさせ、保健室でポケットにつめこんできた消毒薬とスプレー式の消炎鎮痛薬をひっぱり出した。
 簡易水道の水でハンカチを湿らせて顔や手を拭いてやった。両腕は本が落ちてきたときに顔面をかばったらしく、無数の擦り傷と打ち身ができていた。上履きと靴下を脱がせて、リンゴのようにぱんぱんになった足首に薬をスプレーした。
 それからカッターのボタンをはずしにかかった。
 脇腹には大きなミミズ腫れができていて、皮膚の裂け目から血がにじんでいた。本棚にぶつけられたときの傷か。背中には、廊下にたたきつけられたときの打撲痕。
 せっせと薬を塗りこむうちに、スプレー缶がからになった。
 身体の前面にたいした傷はないようだ。背中を丸めてうまく受身を使ったのだろう。
 けれど……。
 顔を近づけてよく見ると、肩や胸にうっすらと白っぽい筋がついていた。本の角が当たったんじゃない。長くてまっすぐな痕……。
 それまで、ぼんやりと座ったまま手当を受けていたキアが、僕の手を押しのけてカッターをつかんだ。
「……もう、ええ……」
「それ……前に叩かれたときのか?そういうこと、しょっちゅうあるのか」
 キアは前ボタンを留めながら、僕を元気づけようとするみたいに笑った。
「たいがいは放ったらかしてくれとうよ。たまーに俺がどじった時にぶちキレるだけでな」
 けがをしていない右足の力だけで立ち上がり、左足をそろりと地面におろした。
「まあ、今日は久しぶりに派手やったかな」
「病院に行こうよ」
「保険証、持ってへんし。オカンのに入ったままやから」
 そういえば、キアは住所変更の届けさえだしていなかったのだ。
「骨はどうもないから、ほっといても治るわ。もう配達に行かな」
「無理だよ、その足じゃ」
「自転車に乗ってまえば、どないでもなる」
「ちゃんと連絡とって休ませてもらえよ」
「食い扶持稼がんなん。居候やから」
 僕は鎮痛薬の空き缶を地面にたたきつけた。缶はワンバウンドしてプレハブの壁にぶつかり、ぺこっと音をたてて転がった。
「なんでそうまでして、お父さんとこにいるんだよ。もう、お母さんとこへ帰れよ。何があったか知らないけど、意地をはらなきゃなんとかなることじゃないのか」
 キアはひょこひょこと肩を上げ下げしながら池の端まで歩き、手すりにもたれて身を乗り出した。
 夕凪の時間だった。池の表にはさざなみひとつ立っておらず、緑色の水面がくっきりと顎の細い顔を映し出した。
「俺、親父に顔似とうやろ」
 キアは前髪に指をつっこんで、つぶやいた。
「こんなもん毎日見よったら、オカンはいつまでたっても親父を忘れられへん。せっかく新しい亭主とやりなおそ思うてんのに、気ぃ悪いやんか」
 胸がかっと熱くなって、僕は乱暴に言葉を吐いた。
「そんなこと、ない」
 無性に腹がたっていたが、それをどこにぶつけたらいいのかさっぱりわからなかった。
「キアを育てたお母さんが、息子を邪魔者あつかいするわけがない」
「……ああ……」
振り向いたキアは、はにかんだように微笑んでいた。青ざめた顔に血色が戻って、少し元気が出たようだった。
「せやから、なおさらやねん。優しゅうて自分からは男に何もよう言わん。それで何度もこけとうからな。今度こそ楽になって欲しい」
 そんなの、おかしいじゃないかと言いたかった。子供が親に気を遣って家を出るなんて。けれど、キアが誰も恨みたくないのがわかって、何も言えなくなった。

 池の周りのフェンスを先にまたぎ越して、キアが続くのを手伝ってやった。
 プレハブの横で拾った鉄パイプをつきながら歩くキアに並んで、商店街に向かうだらだら坂をくだっていった。
「……鞄、置いてきてもたな」
 それを言うなら、靴だって上履きのままだ。腫れあがった足にはそのほうが楽そうだけど。
「あとで僕のと一緒に回収しとくよ」
 話すうちに坂道が急勾配にさしかかり、ふいに視界が開けた。
 沈みかけの太陽と西の空いっぱいに赤々と広がった夕焼けが僕らを包み込んだ。
 今年はじめて見るアキアカネが二、三匹、僕の後ろからついと飛んできて、キアの目の前でホバリングした。
「へえ……」
 キアは片手を額にかざして、夕日にみとれていた。まぶしそうに細めた目に赤い光がきらきらと反射し、頬まで赤く染めて上気したように見えた。
「……きれいや」
「……ああ……ほんとだ」
 僕が見ていたのは夕焼けではなかったけれど。
「ほら、あの高いビルの横な。赤と紫のまじった色。ああいうのん、好っきゃな」
 キアは右足でひょいと跳ね、パイプを空にさしのべた。トンボがすいと逃げると、その場でくるりと身体をまわしてくすくすと笑った。
「ラス。こんな話、知っとうか?」
「え?」
「昔むかし、ツバメは宙返りができんかった。トンボの宙返りを見て感心して、教えてくれ言うて頼みこんだ。気のええトンボは何も考えんと親切に教えたった。そうしたら、ツバメは習った技を使うて、片っ端からトンボをつかまえて食べてもうた。びっくりしたトンボは山へ逃げて、ツバメのおる間は里に降りて来んようになった」
「へええ」
「そんなんで、赤トンボは今でも秋にならんと見かけへんのや」
「聞いたことない話だな。それ、誰に教わったの?」
「親父や」
 どきっとして立ち止まった僕の顔など気にするようすもなかった。キアは小さな子供のように屈託なく笑うと、かなりしっかりしてきた足取りで歩いていった。
「もう、ええわ。ひとりで歩ける。鞄もほっといてくれ」
「……キア。言い忘れてた」
「ん?」
「今日、誕生日だろ。おめでとう」
 一拍の間をおいてキアがまた笑った。
「一年生き延びたんか。やっぱめでたいんかな」
 そうして立ち止まった僕に軽く手を振って、夕日に溶けるように歩いていった。

 僕は学校に引き返して二人分の鞄と靴を回収し、家に持ち帰った。
 しばらく思案したが、やっぱりどうしても気になった。
 夕食後、キアの鞄と靴を自転車の前かごに積んで県住へ走った。
 四階まで上がって、つきあたりのドアへ足音をしのばせて近寄ってみた。心臓が外から聞こえるんじゃないかと思うほど、どきどきと音をたてていた。
 ドアの隙間から湿っぽく暖かい空気がもれて、醤油のこげる香ばしい匂いがした。おだやかな話し声もかすかに聞こえた。
 身体の緊張がいっぺんに抜けて、しゃがみこんでしまった。
 安堵したはずなのに、なぜだか涙がこぼれそうになって焦った。
 荷物をドアの前に置き、軽くノックして急いでその場を離れた。ドアの開く音を背中で聞きながら、全速力で階段を駆け下りた。

らす・きあ蛇足話その36 才能格差

「アマデウス」の物語をひくまでもなく、世の中には経済格差よりもさらに超えがたい、才能の格差というものが厳然として存在します。

私がそのことを思い知らされたのは高校生のとき。
当時、いっちょまえにマンガ家になりたいなぞと野望をいだき、それなりに自分の才能に自信をもっていた身の程知らずでした。
それが、同級生の男子が文化祭のパンフレット用に描いた一枚のイラストを見て叩きのめされたのですよ。
絵のうまさはもちろん、詩情あふれるセンスに触れて、「これはかなわない……」。
こんなに身近に、こんなにすごい才能を持った人がいるのかと知って、絵でごはんを食べることは早々にあきらめざるを得なくなったのでした。
まあ、それで絵を描くことをやめたわけではなく、その後も学園祭のカットだの、模擬店の立て看板だの、内輪向けのチラシだの、ちょっとした機会にちょっとした絵のかける便利な人、くらいの微々たる才能は発揮して(?)きました。

さて、件の同級生はみごとにプロマンガ家としてデビューを果たし、いまや複数の作品が映画化される実力作家に出世しています。
彼の才能にいち早く気がついた人間のひとり、というのが私のちっぽけな自慢であります。

お天気は良かったけど

この連休中は結局友達とお昼を食べに出たり、家族と家具を買いに出たりしたくらいで、ほとんど自宅で過ごしました。
PIXIVに刺激されて「絵を描く!」気分になってしまい。
けっこう時間をかけたのに、できあがりのしょぼさにがっくり。
(落書き帳に載せましたが、イメージがこわれるかもしれないので閲覧注意)
気がつけば全然執筆していなかったよ。
通勤電車の中でないと書けない身体になってしまったかしら。
明日から素に戻ってがんばります……。

ラス・キア 子守唄墓守虫(ララバイ・シデムシ) 第35回

 僕はしばらく教室の窓から駐車場を見張っていたが、二台の他に入ってくる車はなかった。
「門真の親なら、来ないわよ」
 御影が僕の横に立っていた。
「中央小から来た子に聞いたの。門真くんがいじめられた時もけんかした時も、親は来なかったって。連絡をもらったときだけはいはいって返事しておいて、約束の日には決まって病気になったり仕事がはいったりするんだって」
 子供を見放してるのかよ。それじゃあ、今日は住之江の母親とキアの父親の一騎打ちか。
 僕はなるべく人目をひかないように、管理棟の裏口にまわって職員室をめざした。
 使われているのは生徒指導室か、校長室横の応接室か。
 息を殺して周囲の物音に耳をすました。
 二、三分たっただろうか。唐突に何か重いものがぶつかる音とがらがらと崩れ落ちるような音が校舎中に響きわたった。
 目の前の応接室の引き戸ががらりと開いて、男子生徒が転がるように走り出てきた。
 住之江だ。何もない廊下の真ん中で転倒し、そのまま四つん這いでばたばたと壁際に身を寄せた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
 頭を両腕でかかえて防御呪文でも唱えるようにくりかえし叫んだ。
 僕は扉が開いたままの応接室に駆け込み、息をのんだ。
 もうもうと埃の舞う部屋の奥では、大型の書棚が倒れて木製のデスクにもたれかかり、表紙が硬くて重そうな本が散乱していた。
 その場の人たち……教頭先生、伏見先生、宇多野先生、住之江の母親、それに門真は、応接椅子にすわったまま、ひとり立っている長身の男の人を呆然と見あげていた。
 書棚と机のあいだにできあがった本の山から、スラックスの裾と上履きだけがのぞいていた。男の人はその足首を片手でつかんでキアを引きずりだし、部屋の外めがけてゴミ袋のように放り投げた。
 埃まみれの身体が住之江の足元にどさりと落下した。
 住之江は金切り声をあげて逃げだそうとしたが、両腕をばたばた動かすばかりで立ち上がることもできない。
 そこへ歩み寄った男の人が、手にした木刀を廊下にごろんと投げ出した。
「そら。やり返したれよ。気の済むまでな」
 つぶやくように低い声なのに、全身の毛がぞくっと逆立った。
 少し長めのまっすぐな黒髪。油染みのついた鼠色の作業服。無駄なところの全くない引き締まった長躯。この人がキアの父親……。
 住之江は尻を床にこすりつけたまま、ずるずると後ろに下がった。歯の根もあわないほどがちがちと震えていた。
 キアは背中をまるめて転がったままぴくりとも動かない。父親はその腹の下に足をつっこんで蹴りあげた。
「遠慮すんな。仕返しする気もおきんようなるまで、いてもたれ」
「やめてください!」
 僕より先に走り出たのは、住之江の母親だった。自分の息子に駆け寄って抱き起こし、男の人をきっとにらんだ。
「あなたみたいな野蛮な方とは、お話し合いになりません」
「謝らせろ言うてきたんはそっちやろが。自分の手で落とし前つけさせえや。男ならな」
「もう結構です。これ以上かかわりたいとも思いません。こんなひどい学校にうちの子を行かせたのがまちがいでした」
 母親は息子を立たせようとしたが、住之江はすっかり度を失って身動きできなくなっていた。
「庚一!」
 キアのところへ走っていこうとしていた僕はぎょっとした。
 住之江の母親が息子の手首をねじったのだ。
 他の人からは死角になって見えなかっただろうが。
 住之江はひゅっと息を吸って反射的に立ち上がった。
「帰りますよ!ぐずぐずしないで」
 息子を背後からせき立てるようにして出て行く母親を、教頭と宇多野先生があわてて追いかけるふりをした。母子の姿が見えなくなったあたりで、やれやれと立ち止まるのが見えた。本音は厄介払いできてほっとしたということだろう。
 キアの父親はもう住之江母子など見てもいなかった。木刀を拾って応接室に戻り、飾り棚の優勝カップの横に放り込んだ。……すると、あれは先々代のPTA会長が寄贈したとかいう銘入りの木刀だったんだ。
 部屋を出てきたところで、キアを助け起こした僕と目があった。
 言いたいことは山ほどあるはずだった。けれども、表情の読めない怜悧な目に射すくめられて、ことばが出なくなってしまった。
 キアの父親は僕らの前をまっすぐ通り過ぎてそのまま立ち去ろうとした。
「連れて帰ってあげないんですか」
 思わず口走ってしまってから、身体が震えだした。
「仕事にもどる。これ以上面倒かけんな」
「親なんでしょ!」
 死ぬほどびびっているのに叫んでしまった。
 父親はそんな僕をちらっと見てうっすらと笑みを浮かべた。
「寝るとこがない言うから、追い出さへんだけや。」
 それだけ言い残して、大股で出て行ってしまった。
 あたりが静かになるのを待っていたみたいに、門真が応接室から顔を出した。
 僕以上に怯えているようだったが、壁に手をつきながらあたふたと逃げ出していった。
 最後に出てきた伏見先生は憮然とした表情で僕らを見下ろした。
 僕が顔をあげると、ばつが悪そうに視線をそらした。
「これで懲りたやろ。次からは気をつけろ」
 もういい。みんな勝手にしろ。
 僕はキアの身体をかかえあげ、脇を支えながら保健室を目指した。
 キアは人形のように無表情のまま、足が木の棒でできているみたいにぎくしゃくと歩いた。

 保健室は無人だった。
 ベッドの上に降ろされたところで、キアの目がようやく焦点をむすんだ。
 はっとして素早くあたりを見わたした。
「ここは……」
「保健室だよ。すぐに壬生先生を呼ぶから……」
「……いらん……」
 いきなり立ち上がろうとした身体ががくんと傾いた。
 僕はあわててキアをベッドへ押し戻した。
 キアは顔をしかめて自分の足首をつかんだ。
 父親に吊されたときにくじいたのか。今までたいしたことないように見えていたところが、みるみるうちに赤く腫れあがってきた。
「これじゃあ動けないだろ。ちょっと待ってて……」
 キアは待たなかった。
 僕を無視して、片足をひきずりながら保健室を出て行こうとした。
 そのとき、廊下の向こうから誰かがどかどかと走ってくる音が聞こえた。
 僕はとっさに開いていた廊下の窓に跳び乗り、キアの腕をつかんで身体をひっぱりあげた。勢い余ってそのまま一緒に屋外へ転げ落ちた。
 タッチの差で複数の足音が通り過ぎ、保健室に駆け込むのが聞こえた。
「どこや。どこにおる!」
 淡路の声だ。知らせたは門真か。
 キアの下敷きになって雑草に埋もれながら、僕は必死に息をとめていた。
 連中がまたどかどかと走り去るのを待って身を起こした。
「学校の外へ出よう」
 葉の先が黄色くなりかけた草をかきわけ、両肘と膝をついてずりずりと這いながらフェンスの隙間を探した。
 池へ出たからといって安全かどうかなんてわからなかったが、その時には竜神様のご加護を頼るほかない気分だったのだ。
 振り向くと、キアが真っ青な顔をしてうずくまっていた。
 後戻りしてそのベルトをつかみ、引っ張りあげながら前進を再開した。

「いただいた宝物」にイラストを追加しました

すでにお気づきの方も折られると思いますが、ギャラリー(マイフォト)の「いただいた宝物」コーナーに、さくらっこさんのイラスト「オカダンゴムシくん」を追加しております。
最近、友人に誘われてほろほろとPIXIVに出入りするようになりました。
ほとんど他の方達の作品を見てまわっているだけなのですが、びっくりするほど様々なジャンル、手法、発想の絵があって楽しいんです。
主に生き物、とくにムシ関係の絵を描いている方をたどっていくうちに、新しいご縁ができて、リクエスト絵まで描いていただきました。
さくらっこさん、ありがとうございました。

頭を冷やせ、心は熱く

暦どおりの連休をいただいた果報者です。
時間がたくさんあれば創作がはかどるかといえばそんなことはなくて、かえって生活リズムを崩さない範囲でそこそこリフレッシュするのは加減が難しかったりするのですが。

自分を叱咤激励するために、ロックらしいロックを一丁。

未熟だとか落ち着きが無いとか言われても、まだまだ心から老化したくはありませんぞ。

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