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震災88日目

ひとりの人間を理解するには医学や生物学が必要です。
身長、体重、身体の構成やそれぞれの器官の役割、外部環境との物質交換などのしくみの説明がされるでしょう。

人間がふたりになると、その関係の理解には心理学が必要になります。
「私」から「あなた」への働きかけを「あなた」がどのように処理して「私」に返すか、その相互作用の背景の理論化が試みられます。
ただし、心理学は常にその人たちの生物学的属性を考慮しなければなりません。
ふたりが異性か同性か、どれくらいの年齢差か、どちらかが知的体力的に優勢かといったことが、二者の対人関係には大きく影響を及ぼすからです。

人間が三人になると、社会学が必要になります。
ふたりだとたった1本だった関係の糸が、三人になったとたんに3本に増え、そのバランスをとることが急に難しくなります。
早い話が「私」が「Aちゃん」と「Bちゃん」に対して完全に平等におつきあいすることなど不可能なので、どうしても2対1の関係に分裂して対立することになりがちです。
社会の最小単位である「家族」の関係がすでに、分裂、結託、階層化といった問題をはらんでいるのです。
そうして難しいことに、社会学は常に人々の心理状態や生物学的状態を考慮しなければなりません。いくら数が増えても、人間は分子のように没個性な単位の集合体としては動いてくれないのです。

社会学、とくに国家だとか国際社会だとかいった大きな集団を扱う分野はなかなかの難物です。難しさの一因は、自然科学の実験のように条件をコントロールして結果を観察することが不可能だからでしょう。

そういう意味では、大震災のような大きな社会的変動は、社会学を研究する人たちにとって貴重な観察と実験の機会なのでしょう。
大きな変化のない日常のなかでそこそこ機能していたシステムがあちこちで破綻したとき、その部分の重要性や機能が明らかになるものです。

医者が病気の人や障害をもつ人の治療を通じて健康な人体のしくみを解明していったように、社会学者にもこの機会を良い意味で活用していただきたい。そうした研究を今より住みやすい社会をつくるのに役立ててもらうのでなければ、学問の存在意義が問われることになるのではないでしょうか。

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