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2011年7月の記事

逆プラシーボ効果

 泣いても怒っても誰かを責めても、一度散らばってしまった放射性物質を完全に回収する方法はないし、一カ所に集めたところで分解する方法もない。いずれ世界中にじわじわと拡散していくことはもうとどめようがないですね。

 もちろん生物には遺伝子の破損箇所を修復する機能がちゃんと備わっています。例えばこの機能がうまく働かない病気の人たちは日光を浴び続けるだけでも容易に皮膚がんになってしまうわけで、逆に言うと私達は日々、紫外線やらさまざまな発ガン性物質の影響と戦いながら生きながらえているのですよね。

 微量の放射能でも癌にかかる確率は確かに上がるのでしょうが、この先日本人の誰かが病気になったときに、その原因を放射線障害と特定するのはとても難しいでしょう。タバコだのアルコールだのアスベストだのダイオキシンだのカビだのに混じって、リスク要因がひとつ増大したということです。

 それでもこれからしばらく、福島県やその周辺何らかの健康被害や心身の不調を訴える人が現れれば、ご本人も周辺も「やっぱり放射能のせいだ」と思い込んでしまいそうです。

 人間の心の状態はけっこう身体に反映されるもので、まったく薬効のない物質を摂取しても「薬だ」と説明されれば効果があがる。これは有名な事実です。
 プラシーボ(偽薬)でも薬効があるということは、人体にそれほど害のない物質でも「あなたは毒を摂取した」と説明されればとたんに体調を崩すのが人間です。

 年に1回、口にはいるかどうかわからない和牛肉が健康に影響を及ぼすとはとても考えられないのですが、そういった食品が流通しているという報道を聞いただけで国民全体の健康度は確実に低下するでしょう。
「たいした影響は無い」と専門家に言われてももう信じない、という人たちが多数派になれば、私達は自分たちの思い込みでどんどん病気を悪くしていくのだろうと思います。

今に始まったわけではない日本人の性格

最近の放射性物質関連の報道を見聞きしながら考えたこと。
一昨年の新型インフルエンザ騒動を記憶しておられますか。

他国で大量の死者を出したとして恐怖心や危機意識が異常に先行し、空港や港湾の水際作戦で国内へのウイルスの侵入を食い止めようという、あとから考えれば無謀な対策が大々的にとられました。

膨大な労力と費用をかけたにもかかわらず、疾病はあっというまに日本全土に蔓延しました。
死亡者、重症者もでましたが、もともとの季節性インフルエンザだって同じくらい危険な病気だったわけで、毎年の流行に対しては今までもうがい手洗い、ワクチンや抗ウイルス薬、自宅療養というかたちで対処してきていたのですよね。

ほんの一時期、過熱した報道や国民感情の最大の犠牲者は、初期に感染を報告された大阪や神戸の高校生です。大げさな隔離処置やバッシングのおかげで、生徒さんたちは今も心理的な後遺症に苦しんでいると聞きます。

放射性同位元素がウイルスと違うのは、薬や熱で死滅させることができないこと。逆に、人間の体内で増殖もしないこと。
除去するとか洗浄するとかいっても消えてなくなるわけではないので、放射線を出しきるまでほっとくしかないこと。

神経質に排除しようとしても、どこかから漏れて拡散していくことはもう避けられない。害があるのは事実だけれど、薄く広く散らばったところで、はたしてインフルエンザ以上の被害がでるものでしょうか。

人間の心は遺伝子より傷つきやすく、修復しにくいものだと思います。
一連の騒動に巻き込まれた人たちの心理的なダメージは簡単には回復できない。不安にかられて大騒ぎしている私達全員が加害の一端を担っているわけでしょう。

今年中に放射線被爆が直接の死因となる人はひとりもでないかもしれないけど、福島県を中心として全国の自殺者が大幅に増大する。そんな悲惨な予測をしてしまいます。

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