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今に始まったわけではない日本人の性格

最近の放射性物質関連の報道を見聞きしながら考えたこと。
一昨年の新型インフルエンザ騒動を記憶しておられますか。

他国で大量の死者を出したとして恐怖心や危機意識が異常に先行し、空港や港湾の水際作戦で国内へのウイルスの侵入を食い止めようという、あとから考えれば無謀な対策が大々的にとられました。

膨大な労力と費用をかけたにもかかわらず、疾病はあっというまに日本全土に蔓延しました。
死亡者、重症者もでましたが、もともとの季節性インフルエンザだって同じくらい危険な病気だったわけで、毎年の流行に対しては今までもうがい手洗い、ワクチンや抗ウイルス薬、自宅療養というかたちで対処してきていたのですよね。

ほんの一時期、過熱した報道や国民感情の最大の犠牲者は、初期に感染を報告された大阪や神戸の高校生です。大げさな隔離処置やバッシングのおかげで、生徒さんたちは今も心理的な後遺症に苦しんでいると聞きます。

放射性同位元素がウイルスと違うのは、薬や熱で死滅させることができないこと。逆に、人間の体内で増殖もしないこと。
除去するとか洗浄するとかいっても消えてなくなるわけではないので、放射線を出しきるまでほっとくしかないこと。

神経質に排除しようとしても、どこかから漏れて拡散していくことはもう避けられない。害があるのは事実だけれど、薄く広く散らばったところで、はたしてインフルエンザ以上の被害がでるものでしょうか。

人間の心は遺伝子より傷つきやすく、修復しにくいものだと思います。
一連の騒動に巻き込まれた人たちの心理的なダメージは簡単には回復できない。不安にかられて大騒ぎしている私達全員が加害の一端を担っているわけでしょう。

今年中に放射線被爆が直接の死因となる人はひとりもでないかもしれないけど、福島県を中心として全国の自殺者が大幅に増大する。そんな悲惨な予測をしてしまいます。

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